ミミルのメモ帳

オタクJDの自己満足ブログ。日記、備忘録、趣味のはなし。

DIABOLIK LOVERS ZERO Vol.11 逆巻ライト【2019/06/26】

買ってしまった。ついに私は、買ってしまった。

 

私は乙女ゲーム「DIABOLIK LOVERS」を長年にわたり愛好している。乙女ゲームなんかに興味を持たないと思っていた私だが、当時頭がトンでいた私は、見事にはまってしまった。

 

語り出すと止まらないと思うので、深くは言わないが、本日6/26は私の推している逆巻ライトのドラマCDが発売される日だった。

 

読者の方にはDIABOLIK LOVERS、逆巻ライト、そしてZEROというドラマCDのシリーズをご存知でない方がほとんどだと思うので、雑に説明すると、それぞれ、吸血鬼と歪んだ恋愛を楽しめる作品群、愛というものを信じない変態吸血鬼、その吸血鬼と人食い美術館から抜け出そうと頑張る…まぁそんな感じだ。

 

半年前から、3ヶ月前から、1ヶ月前から、2週間前から、1週間前から、そのCDの事を思い、買うか、買わないか、迷っていた。

 

ドラマCDは買ったことがない。iTunesでキャラクターソングを買ったことはあるが、iTunesにシチュエーションCDはない。

唯一持っているCDもキャラクターソングだった。iTunesになかったので買ってきた(今はある)。どうやって買ったのか、全く覚えていない。

 

そんな私は、今日、すなわち6/26の発売日、学校の帰りに、足早にアニメイトまで向かった。

周りを歩いているのはタピオカを求めて練り歩く高校生や大学生達。その中を突き進む私。

1人で歩いているなんてぼっち?かわいそう?なんて思われているのかもしれない。だが、私は行かねばならない。行って、CDを買うのだ。

 

アニメイトに行くことはほとんどない。あの、アニメショップ独特の空気感が苦手だ。ここでは皆、心をオープンにしている。そのはずなのに、自分はオープンできないのだ。緊張した面持ちでDIABOLIK LOVERSの棚に行く。

 

ない。

 

…やはりそうなのか。発売日に本当に発売していることはないのだろうか。CDを買うことがないのでわからない。本当は明日だったのか?

そう考えていると、「新刊」というポップが向こうに見えた。そうか、ではCDにもそういう棚があるのだろうか。

 

あった。

 

新作CDの棚に、1つぽつんの置かれた、ライトのジャケットのCD。

おお、美しいぞ。しかし私は手に取りかけて、手を引いた。

予約票なるものが、そのCDの手前に引っ掛けてあったのだ。もしかして、やはりこれはサンプルで、予約して後日以降に入手しないといけないのか?

よくよく考えたが…私は馬鹿だった。よく見たら、12作目以降の予約票だった。そういうことか。ではこのCDを買うことに躊躇は要らないのか?要らないのだな?

不安を抱きながらレジに並ぶと、普通に通されたので、やはり間違いではなかったようだ。

レジの兄ちゃんはうたプリの袋に入れて、そのCDを渡してくれた。どうやらアニメイトでの購入特典としてCDが付いてくるらしい。そちらも一緒に入れてくれた。そんな特典も付いてくるのか。少し感動してしまった。アニメイトは凄かったのか。

うたプリの袋を提げて歩くのは少し恥ずかしかったので、上手く柄が見えないように折りたたんで鞄に入れた。そして私は、今まで来た道を戻り始めたのだ。

 

このまま家に帰れたらよかったのだが、私にはまだ用事があったので、結局帰ることができたのは夜の8時を過ぎた辺りである。

その間はもう、ニヤニヤが止まらなかった。早く、早く帰って聞きたい。ライトパイセンに会いたい。

 

なにより、サンプルボイスの疑問を払拭したい。

 

このZEROというシリーズは、中に入って来た者を喰らう、生きている美術館が舞台であることは先ほど申した通りだ。

そしてもう1つの特徴なのだが、一緒に美術館に入ることになる彼の姿を模倣した「偽物」が、自分自身では動けない美術館の代わりに捕食のアシストをするのだ。

簡単に言えば、彼、そして偽物の彼の2人に取って取られてみたいなことをする。

Vol.1となるアヤト編ではストレートにそんな感じだった。「偽物」の現れた肖像画を破壊することで脱出することになったのだが、偽物のアヤトは優しさのかけらもない、まさに怪物だった。

…正直偽物の方がドキッとしたけど。

 

なぜこのような話をしたというと、公式ホームページに前々からアップされていたライトのボイスに、こんな感じのシーンがあったのだ。

 

最初に出てくるライトが「君なら身体を作れるんだよね?」「ボクのことが好きなら殺してもいいよね?」別のライト「やめろ!」最初ライト「ばいばーい((ぐさ」

 

 

……

 

………

 

どっちがどっちだ?

 

身体を作る?

そんな話、ZEROにあったか?

これまでにあっただろうか?

少なくとも、本編の本物のライトは、「身体を作る」といったようなことはしたことがない。

では最初のライトが本物なのか?

 

しかし、本物のライトが私を殺すとは思えない。

それに、そうなると別のライトが「やめろ」と言う理由がわからない。むしろ対象が死んで、偽物のライトからしたら得するはずだ。

本当に殺されているのは私(聞き手)なのか?そんな疑問も湧いてくる。そう考えると、辻褄があうのは、後のライトが本物であることだ。

 

そして本当に殺されたのか?

ゲームをプレイした諸君ならご存知だと思うが、ゲームの主人公であるユイは、分岐しない正式なルートとして、一度死んでいるのだ。

もう死ぬ癖がついてるようなものなので、殺されても何かあるだろうとは思うのだが。殺すフリだとしたら、生々しく何かが刺さる音はしないと思ったのだ。

 

とにかく疑問しかない。これらが解決するのだ。私は期待でいっぱいだった。帰宅してすぐさまCDをパソコンに取り込む。そして、他のことを忘れるほど、熱心に聞き入ったのだ。

 

 

内容バレすると楽しみが失せると思うので、ダイジェストでお送りしよう。

 

実は偽物には特殊な設定があり、厳密にはライトの姿しか似ていない、完全な別人だった。

怪物というより、生きている人間のような人物だった。最初はライトに似ていたのに、だんだん全然違う何かになっていった。

アヤト編はまだ若干似ている(過去のアヤトのような動きだった)偽物だったが…。偽ライトは異色のヤンデレだった。こいつ単独の話も聞いてみたいぐらいだ。

そして、やっぱりというか…平川大輔大先生の名演技により、ヤンデレの狂ってる感じをうまく表現され、偽物のキャラクターはほとんど紹介されないにもかかわらず、その印象は濃いものになった。

 

…ただ、限られた時間で偽物のキャラが変わるので、最初のアレはなんだったんだよ感は拭えない。

最初のアレは2周目を聴くと味が出る。私は既に4周は聴いたが、聴くたびに「すげぇ」と語彙力の抜け落ちた頭で発音する。

シナリオライターに敬礼。

 

本編を聞いていたら、サンプルボイスの疑問は早めに解決した。偽物の設定が分かった時点でほとんど今後の展開が予測できた。

最後は、ライトらしい引導の渡し方だと思った。

 

 

正直、本物のライトの方が恐ろしかった。

 

こわい。

 

正気を保つ怪物は、時に狂気に堕ちた怪物よりも恐ろしいものだ。

それに気づけた作品だと思う。

 

 

 

ディアラバは既にオワコンに近い作品になっていると思う。理由は様々だが、少なくともRejetファンには飽きがきていることは事実だろう。

だがしかしだ。私は、この作品が結構好きだ。10周年まで生き延びることを期待している。