ミミルのメモ帳

オタクJDの自己満足ブログ。日記、備忘録、趣味のはなし。

沼って1ヶ月の私が全力で「蒼穹のファフナー」をオススメする記事

こんにちは。ミミルです。

 

この記事に辿り着いてくださった方の多くが、「蒼穹のファフナー」を見るにあたってどんな感じの作品なのか気になって調べてくださったのかなと勝手に考えております。

 

皆「面白いよ」「見た方がいいよ」と言ってるけど、実際どうなの?

 

鬱アニメなんだよね?大丈夫なの?

 

そもそもどこから見ればいいの?

 

なんか話が難しいって聞いてるけど…。

 

私も作品を見る前、そのような不安でいっぱいでした。

 

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視聴前の怯えきったミミル

 

 

そんな噂のファフナーですが!

見ないなんて勿体ない!!

本当に面白いよ!!!

 

 

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視聴後の燃え上がったミミル

 

 

 

ということで!見るか見ないか迷っている皆さんが、「見よう!」と思ってくれるよう、不安を解消したいと思います!!!

 

 

私はこの沼に入ってそろそろ1ヶ月になります。

最長15年の歴戦のファンには全く及びませんし、まだ理解していないことも多いのですが、それでもすっごく面白かったのでレポさせていただきます。

 

 

 

Q.これ面白い?

A.すげー面白い。

新しいアニメを見る時に気になるのは、「どんな話なのか」と「なぜ面白いか」の2点だと思います。

 

 

  • どんな話?

めっちゃ強い謎生物、フェストゥムが地球に攻め込んできた。

まだ中学生の子供たちは、自分の故郷を守るため、ファフナーと呼ばれるロボットに乗って戦うことになる──。

 

簡潔に言えば、こんな感じの話です。

これだけ見ても何が面白いかさっぱりちゃんだと思います。

だからもーちょい詳しく書きますよ。

 

 

話の主軸になるのは、2人の主人公。

真壁一騎皆城総士です。

 

2人は幼馴染で親友でしたが、ある日一騎が総士の左目を傷つけてしまいます。

「自分は罰せられるべきだ」と思っていた一騎。しかし総士は誰にも「一騎がやった」と言わなかったのです。

そのせいで、自責の念に駆られた一騎は、殻に閉じこもり、それきり総士とは疎遠に。

 

それから時が経ち、2人は中学生に。

フェストゥムの侵攻を防ぐため、一騎は総士の指揮の元戦うことになるのですが、戦いを重ねるたびに2人の気持ちはすれ違ってしまいます。

 

この2人の関係を主軸に、彼らの友達や家族の心情を濃密に描く作品こそ、「蒼穹のファフナー」なのです。

 

 

  • 何が面白い?

全てが面白いですが、あえて挙げるとすると…。

 

 

・感情移入してしまう

戦うたびに死に近づく機体「ファフナー」に乗ることになる少年少女たちの想い、そして幼い子どもを乗せなければいけない大人たちの苦しみ。これがファフナーを楽しむ上で一番注目するポイントです。

 

親の仇の為に戦う子、贖罪の為に戦う子、好きな人を守る為に戦う子、「それが自分の存在理由」だからと戦う子…。

最初はそんな理由で戦い始める子どもたちが、戦いに巻き込まれ、様々なものを失う中で、成長していく物語となっています。

特に、前半は主人公の一騎、そして後半は剣司の成長がめざましく、作品の主軸と捉えてもいいと思います。

 

そして、そんな子どもたちを描く中で大切な存在が、大人たち。

アニメに出てくる大人はクズか空気かの二択が多いんですが、この作品では大人も主役を張れるほど活躍します

自分の子どもが戦うことになった。それを知った親は、ある人は怒りをぶつけ、ある人は泣き崩れ、ある人は現実逃避してしまいます。

死の淵からギリギリ生還し、「怖かった」と泣く娘を抱きしめ一緒に泣いたり、「死ににいかせてくれ」と言う息子をなくなく戦場に送り出したり、子どもが亡くなって茫然自失したり、親の親らしい言動に、こちらまで涙しそうになります。

子どもたちに少しでも幸福な時間を与える。生きて帰ってこられるよう、機体を万全な状態にしておく。子どもたちの苦しみを大人も一緒に背負う。そんな大人たちの姿も、この作品を形作る一つの魅力となっています。

 

 

・主人公2人のキャラクター性

書くか迷ったんですけど、一応。

先述の通り、蒼穹のファフナーは全てのキャラが主人公を張れる良作品です。

しかし、その中でも主人公2人は、まだ人間らしい他の面々に比べて何かぶっとんだキャラクター性を持っています。

 

真壁一騎は最初こそ「内向的だが根は優しい少年」でしたが、回を重ねるにつれ親友の皆城総士のことを特別視するようになっていきます。

その様子は、誰が名付けたか総士病」

総士神様と似たようなもんだと思っている

総士を失うことは、父が妻を失うことと同じと思っている

総士が連れ去られ、総士の名前を9連呼する

総士の為なら別の存在になることも厭わない

…等々、友情とか愛情を超えた何かを感じるレベルの入れ込み具合です。

総士の為にこうありたい」と想うことが、彼の戦いの原動力になっていますし、そのおかげで皆は救われているのですが…。

 

皆城総士は「島を守る為に生きている」と幼少期から教えられ、指揮官として同級生を戦場に送り出す血も涙もない奴…と思いきや、本当は仲間のことを大切に思ういい子。

その悲しい境遇とは裏腹に、極めて不器用なこの男は、

・不器用ゆえの天然ボケとマジレス

・謎のファッションセンス

・1話1話を締めくくるポエム

・豊富な名言(迷言?)

・素晴らしいキャラソン

などのおかげで、ファンからはネタキャラ扱いされています。どうしてこうなった。

本編がずっしり暗い中、シュールな笑いを提供する彼の存在は癒し。

…ただし作品が作品なので、冷静に見ると、本編中でもトップに入る悲惨な人生を歩んでいるのですが。

 

他にも、本作のメインヒーロー(♀)遠見真矢、島の守り神(幼女)皆城乙姫、フラグブレイカー溝口恭介など、個性的なキャラクターが多く登場いたします。

詳しくは本編を見て、ご自身の目でお確かめください。

 

 

 

・製作陣が本気

脚本の冲方さんは細部まで設定を作り込んでいます。イベントでの質問にノータイムで返答するのは凄い。アニメ本編も無駄なシーンが一つもありません。

 

作画は初期は安定しませんが、HaE以降は超作画になります。EXOは毎週映画クオリティ

オレンジさんのCGでヌルヌル動くファフナーもクソかっこいいぞ。

 

声優陣は録る直前に台本を受け取ります。キャラに命を吹き込むその人たちでさえ、未来のことが分からない。そんな中での必死の演技が作品に彩りを与えます。

 

OP・ED・劇中歌等はangelaさん担当。今までにangelaが書いたファフナーソングは軽く20を超えます。声優さえ知らない物語の行く末を先に知る権利を持つangelaさん。その歌詞は本編そのものと言っても過言ではないほど素晴らしい出来栄えです。

 

他にも色々ありますが、とにかく製作陣が一番愛を込めて作品を作っていることがよく分かります。

 

一転、イベント等での製作陣のはっちゃけっぷりもおもしろポイントだったりします(笑)

 

 

 

 

Q.鬱アニメなの?

A.正直そうでもない。

一番皆さんが不安に思っているのがコレだと思います。

でも、大丈夫です。まずはこのイメージから脱却してください!

 

 

グロ要素とか、鬱要素はそんなにないです。

世界観が過酷なのと、頻繁に味方サイドから犠牲者が出るために、そう感じます。

 

 

蒼穹のファフナーは、出演するほぼ全てのキャラが濃密に描かれています。

特に味方サイドはいい人ばかりで、みんなに愛着が湧いてしまいます。

もうね、みんな家族になった気分になるんです。

 

だから、愛着を持ったキャラが死ぬとつらくてつらくて、鬱になる人もいますが…。

 

報われない死は存在しない。

 

これは大事なことだと思います。

作中で生を全うする人間のほとんどが、未来に何かを託して消えゆくのです。

それは大抵、それぞれが自分で選んだ道であって、理不尽に殺される展開はほとんどありません。

 

angelaさんが一番最初に書いたファフナー曲、

fly me to the skyの歌詞からひとつ。

 

行き先が闇でも 光を求めて

進むことを止めないから

 

まさにその通りです。

 

死を大事に扱うからこそ、生とは何か、考えさせられる良いアニメですよ。

 

 

他のアニメ的に言えば、

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ということでしょうか。

 

あるいはロボアニ的に言えば、「倒れていった者達と、後から続く者への希望!2つの思いを二重螺旋に織り込んで、明日へと続く道を掘る!」って感じです。

 

 

…ご安心いただけましたか?

私もあれだけ怯えてましたけど、今となってはそうやって敬遠してないで早く見るべきだったと痛感しております。

 

早く見ましょう。

 

 

 

Q.どこから見れば?

A.公開順でOK!

私も最初よくわからなかったので書いておきます。

現在以下の作品が存在します。公開順です。

 

多いわね。

 

実はこれ、そのままの順序で視聴すれば大丈夫です。

「外伝」とか「ifストーリー」とかはありません。違うのは時系列だけです。

ゲーム、漫画、小説はifのものが多いです

 

時系列は「RoL」→「無印」→「HaE」→「EXO」→「TBY」(現在進行中)となっております。RoL以外は公開順通りです。

RoLから見ても面白いですが、無印から見るのが一番面白いかなって思います。

 

 

一応、ネタバレにならない程度に、それぞれの作品の補足説明をします。

 

 

2004年放送開始のTVアニメ、全26話です。

これ単体でも不朽の名作です。こいつから見ることを推奨します

ただ、序盤(特に1〜4話)は情報不足でグダリます。許して。

面白くなるのは16話からですが、最後まで見た後にもう一度前半に戻ると結構面白いです。

 

  • RIGHT OF LEFT

2005年の年末にぽんっと放映されたTVスペシャルです。大体1時間で終わります。

文化庁から賞とか貰ってる凄い作品です。

無印の約1年前の話です。

この作品は無印の後に見るのが一番いいんですが、無印を見るほどの気力もない…って方は、まずこれから見るのもいいと思います。

 

  • HEAVEN AND EARTH

2010年公開の映画です。1時間半くらいです。

無印の2年後、みんながどうなったのか?というお話です。

単体で見ても面白くないわけではありませんが、これに関しては無印を見てからの方が100倍面白いです。

 

  • EXODUS

2015年放送開始のTVアニメです。HaEから3年後の話です。エクソダス、するかい?

10年越しの2期ですが、無印だけでなく前述のRoLやHaEも視聴していることを前提として話が進みます。

EXOから見てもついていけますが、EXOから見ると面白さが半減します。

私はEXOから見て後悔しています。

 

  • THE BEYOND

2019年から劇場で先行公開されています。全12話だそうです。2020年6月現在6話まで公開。

話はEXOの後のことみたいです。

私は未視聴なのですが、旧来のファンでさえ、なんかもうのっけからさっぱり意味が分からないそうです。

いろんな意味で無印〜EXOから新しく始まった話です。上4つを履修してから見ましょう。

 

 

時間がある方は、もう公開順で見てもらって。

時間がない方は、とりあえずRoLから見るのが一番ロスが少ないと思います。

 

 

 

Q.話難しい?

A.難しくはない。

よく「初見さんが入るのは難しい」という意見が出ます。

私はこの界隈に来たばかりですが、そんなことはありませんよ。

 

作品の出るペースが遅めなので、全作品追うのも楽ですし、話も結構単純です。何も考えずぼけーっと眺めるだけでも面白いです。

 

用語がそこそこ出てくるのと、登場人物がかなりいるので、それを覚えるのにちょっと時間がかかるかも。

でも、作品を見ているうちにすぐ覚えられると思いますよ。

 

とはいえ、細部に注目するとかなり綿密にストーリーが組まれていることがよく分かります。それを楽しむのもまた一興。

考察を始めるとかなり難しい話になりますが、この作品は考察しなくても良作なので特に気にしなくて大丈夫です!

 

 

 

 

 

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。

拙い文章でしたが、これを読んでいただいた皆さんが、「蒼穹のファフナー」見たい!と思っていただけたら嬉しい限りです。

 

そしてハマったら私と語ろうぜ!!!

 

おわり